お腹が空いたときにパッと食べて簡単に満腹感が味わえるインスタントラーメン。カロリーが気になるけど、ついつい食べてしまうという人は男女ともに多いでしょう。
そんなインスタントラーメンをお腹いっぱい食べた後、突然来る眠気に悩まされたことはありませんか?
「いや私は全く…」という人はかまいません。これからも元気に健康で過ごしてください。
一方で、「わかる!眠くてぼーっとするよね」という人は私と同じ悩みを持っている者同士。きっと、食後に眠くなって仕事に集中できないという経験を何度もしているはずです。
今回は、「インスタントラーメンを食べると、なんで眠くなるんだろう」と1度でも思った経験のある人にぜひ読んでもらいたいお話です。
なぜ眠くなる?考えられる2つの原因
はじめに言っておきますが、「眠くなるから一生食べない」なんて私は思っていません。むしろ、うまく生活に溶け込まし、なんとか眠さを分散しながらインスタントラーメンを食べたいと思っちゃってる系です。
なので、「眠くなるのが嫌ならもう食べなければいいじゃん」という人は、今のうちにそっと「戻る」ボタンを押してください。その方がきっと時間を有効に使えますから。
それにしても、インスタントラーメンって本当に偉大な発明だと思いませんか?
一人暮らしでも被災地でも貧困地域でも、お湯を注いで数分待つだけで温かいラーメンが食べられるのですから。世界の食習慣を変えたといってもいいくらいです。
また、なんといっても世界初のインスタントラーメンは安藤百福氏が作った「チキンラーメン」。日本文化が世界に広がるのは本当に嬉しいですね。
インスタントラーメンの素晴らしさを語るのはこれくらいにして、さっそくインスタントラーメンを食べると睡魔に襲われる理由について考えていきましょう。
いろいろなデータを調べていくと、午後の眠気はどうやら食後の血糖値と人間の生体リズムが合わさったダブルパンチが影響しているようです。
血糖値が急上昇&急下降
ひとつ目の理由は「血糖値」。
インスタントラーメンは炭水化物なので、糖質中心の食事になります。
たとえば、カップヌードルの栄養成分はこんな感じです。
たんぱく質 10.5g
脂質 14.6g
炭水化物 44.5g
これらの栄養素から計算した糖質割合は、約77g。
プロクオリティのビーフカレーの糖質が9.3gなので、カップヌードルはまさに糖質の塊といえるでしょう。
ちなみにプロクオリティのビーフカレーってめっちゃ美味しいですよ。具は入っていないのですが、シンプルイズベスト!まるでデミグラスソースのような、ルーだけでも濃厚な味わいがあります。レトルトなのに、まさにプロのクオリティを感じられる美味しさです。
まぁ今回はインスタントラーメンがテーマなので、プロクオリティの話はこれぐらいでいいですね。
しかし、そんなレトルトカレーよりも糖質が多いカップヌードルを食べることで、血糖値は急激に上昇します。すると、血糖値を下げようと体内では「インスリン」が分泌され、今度は血糖値は急降下。体は一時的にブドウ糖不足の状態に陥ってしまいます。
ブドウ糖は脳の栄養源。そのブドウ糖が不足することで、結果的に脳の働きが弱まってしまう…。
このような血糖値の急激な変化が、「眠気のもと」になってしまうケースが割と多いようです。
ヒト特有の生体リズム
もうひとつの理由は、「人間の生体リズム」。
人間には「アフタヌーンディップ」と呼ばれるヒト特有の生理機能があります。
これは体内時計がある程度整っている人間なら誰にでも起こるもので、主に14時〜16時ごろに眠くなるリズムとして発動することがわかっています。
つまり、お昼にカップヌードルを食べようが食べまいが、人間の習性として一時的に覚醒レベルが弱まる時間帯があるのです。
実際に、公益財団法人国際交通安全学会でも、ランチ後の14時から16時におこる居眠り事故の発生率の高さが報告されています。
忙しい人でも実践できる【3つの眠気撃退法】
眠くなる原因はわかったけど、それでもインスタントラーメンが食べたい…
ラーメン好きとしては、やはりこの欲望には逆らえません。
とはいっても、大切なプレゼンや会議が午後から控えている場合、万全な状態で迎えたいもの。
ここからは、忙しい人でも実践できる3つの眠気撃退法について紹介します。
積極的に仮眠をとるべし
一番手っ取り早くて効果てきめんのは、「仮眠を取ること」です。
睡魔と戦いながらだらだら仕事をするなら、むしろ積極的に正々堂々と10分〜20分ほどの仮眠を取ってしまいましょう。
頭がスッキリするので、断然仕事のパフォーマンスが上がります。
実際に、このような仮眠制度は海外の企業でも取り入れられています。たとえば、NIKEやGoogleといった有名企業では仮眠室まで用意しているとか。
日本でも、厚生労働省の主導する「健康づくりのための睡眠指針2014」の中で、「午後の短時間の昼寝が作業能率の改善につながる」と昼寝について言及しています。
手や首を冷やそう
眠気対策には、手や首を冷やすこともおすすめです。
人の体は2つの自律神経のバランスを保ちながら、体の機能をコントロールしています。簡単に言うと、体が活発的なモードになっているときは交感神経が、休養モードになっているときは副交感神経が優先的に働いているのです。
眠くなると、体が温かくポカポカしてきた感じになりませんか?これは、副交感神経が働き出したことで体がリラックス状態になっているからです。
なので、食後に眠気が襲ってきたら、逆に副交換神経から交感神経へとシフトさせればOK。交換神経を優位にする方法の一つが、「手や首を冷やす」というわけなのですね。
うつらうつら眠気が来たときは、
- トイレへ行って時間をかけて手を洗う
- 保冷剤で手を冷やす
- 冷却シートを首に貼る
などをすると、徐々に眠気が引いてくるでしょう。
炭酸飲料でリフレッシュ!
仮眠が取れないなら、刺激の強い炭酸飲料を飲むのもおすすめです。
炭酸には、内臓を活発化させて目を覚まさせるという働きがあります。エナジードリンクに炭酸系が多いのも、きっとこういった効果があるからでしょう。
さらに冷たい炭酸の刺激と爽快感から、気分も一気にリフレッシュできます。
眠くて耐えられないというときは、
- ウィルキンソン
- コーラ
- スプライト
- ペプシ
などの強い炭酸飲料を飲んで、寝ぼけた自分にスカッと喝を入れてやりましょう。
インスタントラーメンは計画的に
インスタントラーメンを食べたいなら、「食後に仮眠を取る時間的余裕があるとき」に食べるのがベスト!そのとき、ガムやコーヒー、炭酸飲料など食後に脳を活性化させるアイテムを準備しておくと鬼に金棒です。
一方で、起きていられないほど猛烈な眠気に襲われる場合は、病気の可能性もあります。心配な人は一度受診してみるといいでしょう。
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