こんにちは、みくるです。
2021年も約半年過ぎましたが、まだまだ新型コロナ問題は収まるどころか混乱するばかり。居酒屋や娯楽施設がまだまだ一部制限されていることもあって、時間を持て余している人も多いでしょう。
そんな「おうち時間」をダラダラ過ごすのではなく、少し視野を広げて雑談力のあるオトナになってみませんか?
そこでおすすめしたいテーマが、誰もが1度は見たことがあるもの、「岩石」です。
岩石を見れば、地球やその地域の歴史的イベントを知ることができるんですよ!
今回はそんな「岩石」のお話。
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岩石とは
はじめに、厳密に言うと「岩石」と「石」は同じものではありません。
石は、鉱物ひと粒からできたものも含めた全体的な言葉です。
一方、岩石とは鉱物とガラスが集まってできたもの。自然界で見るものだけでなく、外壁や床材などにも使用されています。
たとえば、花崗岩は
・斜長石
・カリ長石
・石英
・黒雲母
といった4種類の鉱物が集まってできたものです。
イメージ的には、石というジャンルの中に岩石が含まれる感じですね。
岩石の種類
一言で岩石といっても、その種類はさまざま。材質や特徴によって分けられ、一般的に下の3つに分類されています。
- 変成岩
- 火成岩
- 堆積岩
変成岩
- 大陸の衝突
- 火山活動
などによって生じる熱や圧力からできるのが「変成岩」です。
ようするに、地下で押し込まれたり、引き伸ばされたり、薄く剥げたりなど何らかの圧をかけられて生まれたもの。
たとえば、
- 千枚岩
- 片麻岩
- 大理石
- ホルンフェルス
などが日本においてみられます。
変成岩の中でも、とくにきれいに層が見えるものは「片岩」と言い、
緑泥片岩…緑っぽい
紅簾片岩…赤い色
藍閃石片岩…藍色
絹雲母片岩…白や銀色っぽい
のように岩石の色で判別でできるものもあります。
火成岩
火山が噴火して、流れた溶岩やマグマが元となってできたものが「火成岩」です。ようするに、マグマが冷えて固まったもので、私たちの住む世界の土台は火成岩でできているといっても良いかもしれません。
火成岩は、
深成岩…マグマが地下でゆっくり固まったもの
火山岩…地表付近で一気に固まったもの
といった2つに分けられます。
深成岩はゆっくりマグマが固まっていくため、鉱物もゆっくり成長し、その大きさが程度揃ったものが多いという特徴があります。
一方、火山岩の場合、本来ならゆっくり冷えながら固まって深成岩になる予定のものが、地表の冷たい温度にさらされたことで急に固まってしまったもの。そのため、「噴出岩」とも呼ばれ、大きさの異なる結晶がランダムに散らばっているのが特徴です。また、気泡の存在も火山岩の特徴の1つです。
たとえば、
- 流紋岩(火山岩)
- 玄武岩(火山岩)
- 安山岩(火山岩)
- 花崗岩(深成岩)
- はんれい岩(深成岩)
などが日本においてみられます。
堆積岩
化石など、海や湖などの川底に土砂が積もって何万年もかけて固まったものを「堆積岩」といいます。
ようするに、水と生物がつくる石ですね。水で運ばれた粒子が集まっているため、似たような大きさの粒が層になっているという特徴があります。
たとえば、
- 礫岩
- 砂岩
- 泥岩
- チャート
- 石灰岩
などが日本においてみられます。
ちなみに、最近雑貨屋で売っている珪藻土マットや珪藻土コースターは堆積岩を元に作られた商品です。
岩石を見分けるポイント
ここまで読んだあなた。
「今度どこか行ったとき、岩石も気にしてみようかな」
「そういえば、あの河原にある石ってどこから来たんだろう」
なんて、徐々に好奇心がくすぐられていませんか?
岩石の種類を見分ける大まかなポイントは、
「表面の模様と感触」
です。
「模様」は岩石の顔とも呼ばれ、岩石の区別はその模様を見ることで大まかに判断ができます。とくに海岸や川の近くにある岩石は、水の流れによって削られ、かつ濡れているので本来の模様が見えやすいでしょう。
それでは、それぞれの見分けポイントについて紹介します。
変成岩かも?
・薄く剥がれやすそう
・脆くて風化しやすい
・ハンマーで叩くと、一定方向にまっすぐ割れる
・輝きのある岩石が多い(磨くとピカピカになるものも)
これら特徴が見られた場合は、変成岩かもしれません。
火成岩かも?(火山岩と深成岩)
まず、成長できていない小さな結晶が集まったものや全体がガラス状の固体などが多いのが「火山岩」です。
その種類は、含まれる有色鉱物の含有量によって
流紋岩→明るい色
玄武岩→真っ黒
安山岩→中間色
のように大まかに分けることができます。
一方、「深成岩」は、火山岩と比べて結晶は大きく、外形もはっきりしています。そのため、割れた面を触るとザラザラとした感触があるでしょう。
大まかには
花崗岩→明るい色
かんらん岩、はんれい岩→暗い色
閃緑(せんりょく)岩→中間色
のように分けることができます。
堆積岩かも?
・全体的に板を重ねたような縞模様がある
・水平あるいは傾斜して砂や泥層が堆積している
など様子が見つけられたなら、その岩石は堆積岩である可能性が高いでしょう。
なかでも、
砂岩→岩石の中の粒子の大きさが肉眼で見えて、ほとんど丸くて同じ
泥岩→表面にデコボコがほとんどない
角礫岩、凝灰角礫岩→鉱物や鉱石の角張った破片が入っていて、表面がボコボコ
石灰岩→白っぽくて崩れやすい
のように大まかに分別もできます。
ただし、岩石の表面は、酸素に触れて酸化状態になったことで赤錆の色などに変化していることも。見かけの色だけ騙されすぎないよう、岩石が置かれている周囲の環境などもチェックしながら観察してみましょう。
【オススメ度★★★】みくる厳選の岩石スポット
最後に、1度は行っておきたいおすすめ岩石スポットについて紹介しましょう。どのスポットも、岩石を楽しむなら絶対に外せないスポットです。
思い立ったが吉日!今週末はさっそく日帰り旅に出てみませんか?
玄武洞
言わずと知れた兵庫県城崎市にある観光スポット、「玄武洞」です。
玄武洞は、160万年前の噴火によって流れ出したマグマが冷えて固まった玄武岩の層を、その後人々が発掘してできた洞窟です。
実は、当時の地球における常識をひっくり返すほどのことが見つかったところとしても有名なのです。1931年、ある日本人が玄武洞の岩の磁性の方向が今と逆の南北をしていることを発見。これによってかつて地球の磁場が逆転していたことがわかりました。
この発見が今では常識になっている「大陸移動説(プレートテクニクス)」の決定的な証明の1つになっているのです。
そんなスゴイ玄武岩ですが、一方で地域の方にとっては昔から身近なもの。街中を歩いてみると、漬物石や家の石垣など生活に密着している玄武岩を見つけることができます。
さまざまな顔を持つ玄武岩に思いを馳せながら、帰りは城崎温泉へ、なんてコースはいかがでしょうか。
東尋坊
東尋坊といえば、自殺の名所というイメージをもつ方も多いかも知れません。ですが、荒々しい岩肌が続く東尋坊は、岩石を楽しめるスポットもあるんです。
東尋坊は、約1200万年前の噴火によって生じた「輝石安山岩」というもの火山岩でできたものです。柱状の岩が連なった「柱状節理」の岸壁がズラーっと続いています。
ちなみに「柱状節理」とは、大まかにいうと地上に噴き出たマグマが、タテに亀裂が入りながら急速に固まったもの。
実は、
・朝鮮半島の金剛山
・スカンジナビア半島の西海岸
・日本の東尋坊
これら3つを柱状節理世界三大絶勝といい、これだけの規模の柱状節理がみれるのは日本ではここだけです。ぜひ遊覧船に乗って「海上から」しか見れない絶景を楽しみましょう!
せっかく日本に住んでいるのなら、1度は見ておきたい風景です。
長瀞(ながとろ)渓谷
長瀞(ながとろ)渓谷は川下りが有名な場所ですが、世界的にも珍しく貴重な「紅簾石片岩」が存在しています。
紅簾石片岩は、大昔にこの岩が海底にあった時に蓄積していたマンガンが由来して、ピンク色に輝いているのが特徴です。
国内で紅簾石片岩が見れること自体珍しいのですが、さらに長瀞渓谷にあるサイズのものは世界的にもかなり珍しいもの。細かい結晶体を見たい場合は、ルーペを持っていくと良いでしょう。
さらに、その近くには
「ポットホール」
と呼ばれる自然が生み出した奇跡のスポットも存在します。
ポットホールとは、硬い岩石がくぼみに入って、それが川の流れによって洗濯機のようにぐるぐる回転することで岩が削られ穴が開いたものです。
このように自然が作り出す壮大かつ貴重なものたちの集結が、他に類を見ない美しい長瀞渓谷の景観を作り出しているのでしょう。
まとめ
普段何気なく目にする岩石ですが、そこには私たちが見たことのない地球の内部・歴史といった壮大なドラマが刻み込まれています。
たまには足元にある岩石から、地球のドラマに思いを馳せてみるのはいかがでしょうか。
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