地震というのは、こちらの都合など一切も考慮してはくれません。いつ、どこで、どんな無防備な瞬間に襲いかかってくるか、本当にわからないのです。
もしも激しい地震が起きたときに、職場にいたら……?市街地にいたら……?
想像するだけで胃のあたりがキリキリとしてきますが、なかでも私が「頼むからその瞬間だけは勘弁してくれ」と神仏に祈りを捧げたくなるほど恐怖を覚えるシチュエーションがあります。
それが、「お風呂」と「エレベーター」です!
特にお風呂。お風呂って、冷静に考えて恐ろしすぎやしませんか?
緊急事態が発生したその瞬間、自分は一糸まとわぬ「完全なる裸体」。武器もなければ防具もない、生まれたての姿。そんな状態でどうやって生き延びろというんだ、と。
実は2018年の大阪北部地震のとき、私はちょうどお風呂に入っていて、めっちゃパニックになった経験があるんですよね。

あの時の恐怖はわすれない……
ということで今回は、「こんなときに地震が発生したらどうする?」の第2弾!
皆さんにもぜひ知っていてほしい、というか脳内に叩き込んでおいてほしい「お風呂とエレベーターでの防災マニュアル」を確認しておきましょう。

日常生活の防災マニュアルって、意外と大事だよ!
もし、入浴中に地震がきたら?

入浴中に地震に遭遇した際、私たちがまず何をおいてもすべきミッションは「出口の確保」です!
激しい揺れを感じたら、まずは何が何でも浴室のドアを開け放ちましょう。
実は浴室という空間は、四方を柱と壁にがっちり囲まれているため、家の中でも比較的「耐震性が高いシェルター」だったりします。
しかし、油断は禁物!
建物の構造自体は無事でも、地震の強烈なパワーによって枠がぐにゃりと歪み、ドアが開かなくなって「裸のまま完全密室に閉じ込められる」という、洒落にならない悪夢が完成してしまいかねません。
かといって、「地震だ!ドアを開けなきゃ!」と滑りやすいお風呂場で慌てて立ち上がるのも極めて危険です。
お風呂場で足を取られてすっ転び、床やバスタブの角に頭を強打して気絶でもしたら、それこそ災害以前の問題として命に関わりますからね。
もしお湯にどっぷり浸かっている最中なら、慌てて飛び出そうとせず、以下の行動をしつつ、ひとまず身の安全をはかってください。
- バスタブの縁などにつかまる
- 洗面器やお風呂のふたなどで頭をガードする
まずは湯船の中でこの体勢をキープ。落下の恐れがある鏡の破片やシャンプーボトルなどから身を守りつつ、揺れが収まるのをじっと見極めてください!!
では、湯船の中ではなく、体をゴシゴシ洗ったり髪をアワアワにしたりしている最中だったら——?
答えは同じ。とにかく床にへばりつくようにして姿勢を低くし、頭を全力でガードしながら、嵐(揺れ)が収まるのをじっと耐え忍びます。

シャンプーはサッと洗い流して、「目が見える状態」にしておこう!
なお災害時の室内は、割れた鏡の破片や、棚から吹っ飛んできたガラス瓶などが散乱している可能性が非常に高いです。
普段から脱衣所に靴下を置いたり、風呂場の中にバススリッパを用意しておいたりしておくと、いざというときに心強いですよ。
とにかくお風呂での合言葉はひとつ!
何はともあれドアを開けて、頭をガードしながらやり過ごそう!
もし、エレベーターに乗っているときに地震がきたら?

もうひとつの絶望的シチュエーション。
それが「エレベーター内での被災」です。
結論から言うと、エレベーター内での最優先事項は、「一刻も早くその箱から脱出すること」、これ以外にありません!
エレベーターは基本的に、一定以上の揺れを感じると最寄り階で自動停止します。
しかし、設置年数や地震の状況によっては、自動停止機能が「すいません!作動しませんでした!」と全く作動しない可能性も大いにあります。
だからこそ、揺れを感じたその刹那、すべての階のボタンを狂ったように押してください!!
とにかくどこでもいいから、一番早く止まってドアが開いた階へ、這うようにして飛び出すのです。

映画みたいに、エレベーターの上を開けて脱出することはできないの?
……残念ながら、日本のエレベーターは内側から救出口を使って外に逃げることはできません。映画の真似をして天井を叩いても、ただ拳を痛めるだけ。
さらに言えば、「フンヌッ!」と怪力で開閉扉を無理やりこじ開けようとするのも絶対にやめてください。
開閉扉の向こうは昇降路です。足を滑らせて真っ逆さまに転落するリスク可能性も——。
万が一閉じ込められたときは、中にあるインターホン(非常通報ボタン)を押し、外部のオペレーターに「私は今、ここにいます!」と状況を伝えましょう!
また最近では、非常時に備えた防災用品(水や食料など)がエレベーター内に設置されているところも増えています。
乗った際にはぜひ、「おっ、ここには備蓄箱があるな」と確認しておくのも大切ですね。
さぁ、エレベーター内での鉄則も、最後に声を大にして復習しておきましょう。
揺れを感じたら、すべてのボタンを押そう!万が一閉じ込められたら、インターホンで即通報!あとはプロを信じて静かに待機するべし!
まとめ
さまざまなシチュエーションのリスクを考えることで、防災がよりリアルになります。
できる限り自分の身を守るための行動を、ぜひ普段から意識しておいてくださいね!

