キーンコーンカーンコーン。
17時ごろになると、近くの小学校のチャイムが聞こえる。
懐かしい。
あの音を聞くと、子どものころを思い出す。
友達と遊んでいた公園。
夕日に照らされた帰り道。
まだ遊びたいのに、帰らなければならなかったあの時間。
もう一度あのころに戻れたら、何をするだろう。
いや、でも今戻ったら、毎日宿題をやらなきゃいけないのか。
先生には怒られ、給食の苦手なおかずも我慢して食べた。嫌いな牛乳も飲んだ。ブランコで調子に乗って落ちて突き指したり、遊具にぶつかって前歯が欠けたりしたこともあった。
あれはあれで、なかなか大変な毎日だったな。
……戻りたいような、戻りたくないような。
そうこう考えているうちに、あたりはいつの間にか夕闇に包まれていた。

