雷は苦手だ。
ゴロゴロ鳴り始めると、なんとなく落ち着かない。
雷という字は「神鳴り」、つまり神様が鳴らす音が由来なんだとか。
もちろん今では雷の仕組みもわかっているのだけれど、神様の仕業と言われれば、あの迫力も妙に納得してしまう。
そういえば、雷様におへそを取られるなんて言い伝えもある。
なぜ、おへそなんだろう。
調べてみると、雷が鳴るような夕立のあとは気温が下がることがあるから、お腹を冷やさないようにという戒めだったとか。
また、本当に雷様がおへそを奪いに来るという昔話もあるらしい。
それにしても、おへそまで狙うとは、なかなか欲張りな神様である。
ほかの神様も何かを奪ったりするのだろうか。
例えば風神。
風を司る神様だけど、昔は疫病を運んでくる存在としても恐れられていたらしい。地域によっては、悪い風を村の外へ送り出す行事もあったそうだ。
神様なのに追い出される日があるなんて、本人もびっくりだろう。
「えっ、ワタシ神様なんですけど?」と。
雨は止んだけれど、まだ遠くの方で雷が鳴っている。
ところで、雷様は集めたおへそをどうしているんだろう。

