肌寒さを感じる10月31日。
伊丹で花火大会が開催された。
夜空に大きな花が咲くたび、鳥肌が立つ。
これは肌寒さからなのか、それとも花火の迫力に圧倒されたからなのか。
花火の轟音に驚いたのだろう。近くにいた鳥たちが一斉に飛び立っていく。なかには、驚いて、慌ててUターンする鳥もいた。
そりゃそうだよな。
自分の家の近くで突然、あんな轟音が鳴り響いたら、何事かと慌てるに決まっている。
そんな鳥たちを横目に、私は夜空を見上げていた。
それにしても、花火はすごい。
一斉に打ち上がるその姿は壮観だ。
気づけば口をあんぐり開けていた。
夜空に咲く、火の花。よくぞ名付けたものである。
それに、同じものをみんなで一緒に見るのも妙に不思議な感覚になる。
見知らぬ者同士。
花火が上がると、大人たちは「うわー!」と声を上げる。子どもたちは「ばんばんばん!」と、思い思いの言葉でテンションを上げている。
はしゃぎ方は人それぞれ。
それでも、大人も子どももみんな同じ空に目を奪われているのだ。
「たまやー」「かぎやー」
昔の人たちも、きっとこんなふうに空を見上げていたのだろう。
季節はもう11月の手前。
私の夏が、ようやくパタンと閉じた気がした。


