天候の良い日が続いている。
けれど、秋が一番好きか?と聞かれたら、私は頭を左右ぶんぶん振るだろう。
暑さが和らいで、木々も紅葉して、景色が綺麗になる。たしかに、それはよくわかる。
でも、なんだか心がむしゃくしゃする季節なのだ。
理由はわからない。
お腹が空いているわけでもない。誰かに腹を立てているわけでも反抗期でもない。
ただ、むしゃくしゃする。
春なら花粉のせい、夏なら暑さのせい、冬なら寒さのせい。なんだかんだと理由をつけて、気分の悪さを押しつけることができる。
ところが秋は困る。
暑くもないし、寒くもない。過ごしやすい。文句のつけようがない。
こうなると、なんの責任もなすりつけられない。
今日も今日とて、外では心地いい風が吹き、気持ちよさそうに木々の葉っぱなんぞ揺らしている。
ただあいにく、こちらはそういう気分ではないのである。
かといって、むしゃくしゃの原因を追究するのも邪魔くさい。
まあ、いいか。
そのうち風が、どこかへ持っていってくれるかもしれない。
むしゃくしゃや 思う心も 風のまにまに

