私はご飯が好きだ。大好きだ。
炊飯器の蓋を開けたときにふわっと立ちのぼる香り。つやつやと輝く米。噛むほどに感じられる米の旨み。たまらん、悶絶もんである。
なのに、こいつは強烈に主張してくるわけでもない。
例えば、おかずである。
おかずというものは、うまいものほど、どういうわけかこっちへ向かってくる。
「どうだ、うまいだろう」
「こいつはどうだ」
「もうひと口食え」
などと言いながら、こちらの口にぐいぐい迫ってくる。
ところが白い飯は、そういうことを一切言わない。
黙っている。
ただ、そこにいる。
ただ、いないと困る。
なんという包容力だろう。
まるで、母親だ。
しかも何口食べても飽きない。
二口目も、三口目も、その次も、黙って美味しいのだ。
白米バンザイ!
そろそろご飯が炊けたようなので。

