秋といえば、どんぐり。
どんぐりを見れば、ついこの童謡が頭に流れてしまう。
♪どんぐりころころ、どんぶりこ。
お池にはまって、さあ大変。どじょうが出てきて、こんにちは。ぼっちゃん一緒に遊びましょう。
……ここでふと思う。
どじょうは、ここで挨拶している場合なのだろうか。
いや、たしかに礼儀は大事だ。
ただ、どんぐりは池に落ちて困っているのである。まずは助けてあげるのが人情ってもんだろう。
ところで、私は昔、どんぐりを生で食べたことがある。
小学生の頃、放課後にお腹が空きすぎて、校庭に落ちていたどんぐりを拾い、先生に内緒で授業中に食べたのだ。
あれはたしか、コナラかクヌギか。
これが、渋い。
口いっぱいに苦味が広がる。
栗みたいな見た目に、まんまと騙された小学生時代である。
どうやら、どんぐりは種類によってアク抜きが必要らしい。
そういえば、あの童謡のどんぐりも池に落ちていた。
準備は万端。
あとは、調理役がいれば完璧な料理歌になっていたのに。
そんなことを考えていたら、なんだか栗ご飯が食べたくなってきた。
うん、スーパーに寄る理由ができた。

