かき氷で頭がキーーンとなるのは人類のバグ? 頭が痛む理由とスマートな戦い方

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ひと口食べれば一瞬で涼しさを届けてくれる、夏の救世主・かき氷

「カロリー?そんなもん関係ねぇ」と、あの冷たさに抗えずかき氷につい手を伸ばす瞬間は、誰にでもあるものです。

しかし、至福の時間のあとに、容赦なく襲いかかってくるこめかみの激痛に悶絶したことはありませんか?

もしも「あの一撃で頭が真っ白になる」と深く頷いてくれたなら、私たちは立派な「かき氷頭痛悶絶同盟」の仲間です。

今回は、あの愛すべき脳のバグの謎に迫ります。

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なぜ痛くなる?脳と血管がやらかす、愛おしき大誤算

さて、私たちを極上の涼と甘美の世界へ誘ってくれるかき氷ですが、「なぜ私たちは冷たさの代償として、あんなに猛烈に悶絶しなければならないのでしょう。

実はあの「キーーーン」の正体は、いわゆる「アイスクリーム頭痛」と呼ばれる現象で、医学的には「冷刺激による頭痛(cold-stimulus headache)」と呼ばれるものだそう。

けっしてあなたの根性が足りないわけではなく、体が起こすメカニズムの仕業なのです。

そんなアイスクリーム頭痛が起こるメカニズムは、主に2つの説が有力とされています。

脳が起こす「痛覚神経の混線」

ひとつ目の理由は、「痛覚神経の混線」です。

冷たいものが喉をすうっと通過するとき、そこにある三叉神経が激しく刺激されます。

このとき発生した伝達信号を、あろうことか脳のほうが「冷たさ」ではなく「痛み」として受け取ってしまうことで、神経の混線が起きているわけです。

冷たすぎる刺激に脳がパニックを起こし、エラーを弾き出してしまう。

これがあのキーンとくる痛みの正体のひとつです。

血管が広がる「片頭痛と同じ原因」

もうひとつの理由は、「血管の急激な拡張」です。こちらはいわゆる「片頭痛」とまったく同じ原因に分類されます。

冷たいものを食べると、口の中や喉が急激に冷やされますよね。すると健気な私たちの体は「これ以上体温を下げてなるものか」と焦り、血管を急激に広げて体温を維持しようとします。

その結果、一時的に血流量が増し、脳やその周辺の血管が一気にぐわっと広がってしまうのです。血管が急に広がれば、当然その周りの神経が圧迫されますから、これが頭痛を引き起こします。

つまり、神経の混線とはまた別に、血管のダイナミックな動きによっても私たちはダメージを受けているわけです。

——— どちらの原因にせよ、急激な変化に慌てた体と脳が空回りした結果だなんて、人類のお茶目なバグやん、これ……。

体と脳を驚かせないための「3つの予防策」

とはいえ、かき氷を前にして、ただ人類の正しい生体反応に納得して終わるわけにはいきません。

体と脳のパニックを、もっと手前の段階で優雅にいなす予防策を紹介します。

作戦① 「ゆっくり、少しずつ」という王道の作法

脳や血管がパニックを起こすのは、ひとえに「急激すぎる変化」のせい。ですから、冷たいものを口に運ぶときは、そろりそろりと、ゆっくり時間をかけてみてください。

一度にドカンと口へ放り込むのではなく、スプーンの先で小さくすくって、舌の上でゆっくり溶かしながら喉へ送る。

こうすることで、喉の三叉神経も「お、冷たいのが来るな」と心の準備ができ、血管もぐわっと急激に広がることなく、穏やかにやり過ごすことができます。

作戦② 食べる前に水を飲んでおく

脳や血管が大騒ぎを始める最大の引き金は、口の中の温度が「一気に急降下する」という温度差にあります。

そこでかき氷を食べる前に、まずは少し冷たい程度の水を口に含んで、ゆっくりと飲み込んでみてください。

あらかじめ口の中の温度を少しだけ下げておくと、本番の冷たさがやってきたときの「温度差」がギュッと縮まります。

刺激がぐっと軽減されるため、脳も血管も「おや、少し涼しくなってきたな」程度で受け流すことができ、あのキーンというパニックをハナから起こしにくくなります。

作戦③ 「口蓋(こうがい)」に触れさせない

口の中には、上側の奥の方に「口蓋」と呼ばれるエリアがあります。

実はここ、冷たさに対してめっぽう敏感で、三叉神経のスイッチが非常に刺激されやすい、いわば頭痛の「禁断のボタン」のような場所なのです。

ですから、かき氷を口に含むときは、スプーンを少し下向きに傾けるなどして、この口蓋に極力触れさせないように工夫してみてください。

舌の上だけで上手に受け止め、喉へと静かに滑り込ませる。このちょっとした舌先のコントロールだけで、脳の勘違い(神経の混線)を劇的に防ぐことができます。

頭が痛くなったら試したい「3つの緊急解決策」

どれだけ気をつけていても、うっかりキーンが起きてしまうことだってあります。夏の魔力に負けて、ついスプーンを動かす手が加速してしまうのが、人間の哀しい性というものです。

けれど、ご安心ください。そんなときの緊急避難的な解決策もあります。

これを知っていれば、もう次からかき氷なんて怖くありません!

解決策① 舌を上顎に押し当てる

もし頭痛が始まってしまったら、まずは「自分の舌を上顎にピタッと押し当てる」という方法を試してみてください。

冷え切って悲鳴を上げている口蓋を、自分の体温で直接、物理的に温めてあげるのです。

ピンポイントで温め直すことで、拡張してた血管が「あ、もう大丈夫なんだ」と落ち着きを取り戻し、キーンとした痛みがスッと引いていきます。

特別な道具もいらず、ただ口の中で完結する、最もスマートな対処法です。

解決策② 物理的に「温める」

温かい飲み物や常温のお水が手元にあるなら、それを口に含んでみるのも効果的です。

あるいは、温かいお茶の湯気を吸い込むだけでも違います。

冷え切った口の中や喉を物理的に温めることで、体は「あ、もう血流量を増やして体温を上げなくても大丈夫だ」と安心します。

すると、広がりきっていた血管がスーッと元に戻り、神経への圧迫が治まります。

解決策③ 究極の裏ワザ「おでこにピタ」

究極の裏ワザとして、「冷たい器をおでこやこめかみに当てる」という方法もあります。

「これ以上冷やしてどうするんだ」と思われるかもしれませんが、実はこれ、冷たい刺激を外側から与えることで、脳の「喉が痛い!」という神経の混線をリセットする効果があると言われています。

ようは脳のバグを、別の刺激で上書きしてしまうわけです。

周囲からはちょっと不思議な目で見られるかもしれませんが、頭が痛くなったら恥ずかしがらずに、器をおでこにピタッと当ててみてください。

おうちで極上の「頭痛レス」かき氷を楽しみませんか?

今回ご紹介した「ゆっくり、少しずつ食べる王道作戦」を、おうちで最も優雅に実践できるのが、最近の電動ふわふわかき氷器です。

昔ながらの粗いガリガリ氷とは違い、まるで専門店の雪のように薄く削り出された氷は、口に入れた瞬間にフワッと優しく溶けていきます。そのため、口蓋や三叉神経を急激に刺激しにくく、あの「キーン」を驚くほど穏やかに回避できる優れものです。

ご自宅の冷凍庫にあるバラ氷だけでなく、ジュースやミルクを凍らせた味付きの台湾風かき氷までボタンひとつ。今年の夏は、体に優しい極上の口溶けをリビングで楽しんでみてください。

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