皆さんは「アイラップ」という商品をご存知でしょうか。
最近SNSのタイムラインなんかで妙にチヤホヤされているので、「あのレトロな三角パッケージ、なんとなく見たことあるわ」という方も多いかもしれません。
見た目はどこにでもある、ただの手軽な食材保存ポリ袋。それゆえに「実際、何がそんなに凄いのよ?」と首を傾げ、いまいち使いこなすイメージがわかないという気持ちもよく分かります。
しかし、声を大にして、あるいは耳元でそっと囁きたい。
アイラップというやつは、私たちの想像を遥かに超えて、驚くほど万能であるということを……!
そこで今回は、その秘められた実力を私自身が実際に使い倒し、とことん試してみたいと思います。
SNSで話題の「アイラップ」って一体何者?
そもそもアイラップとは何者なのかと言いますと、岩谷マテリアル株式会社が製造・販売している、非常にタフな耐熱性ポリ袋のことです。
簡単に言ってしまえば「キッチン用のビニール袋」なのですが、ただの袋と侮るなかれ。
これがなかなかの実力派。なぜか富山をはじめとする北陸地方で爆発的なシェアを誇るという、ちょっと面白いローカルな歴史を持っています。
今では全国区になりつつあり、普通のスーパーやホームセンターの棚にもシレッと並んでいます。
ちなみに私が関西をうろついた限りでは、以下のような場所でその姿を確認できました。
- ドン・キホーテ
- ロイヤルホームセンター
- ロフト
もし近所の売り場を探しても見つからない場合は、楽天市場やYahooショッピングあたりをポチッと叩けば、あっさりと手に入ります。
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見た目はビニール袋、中身はタダモノじゃない!驚きの特徴
アイラップは見た目こそただのビニール袋ですが、その中身は決してタダモノではありません。
世間からチヤホヤされるのには、きちんとした理由があるのです。
彼が愛される秘密を、ざっと並べてみましょう。
1️⃣冷凍庫に放り込んでもOK
2️⃣電子レンジでチンしてもOK
3️⃣熱湯でグツグツと湯煎してもOK
4️⃣食品衛生法クリアで安心
5️⃣燃やしても有毒ガスが出ない
驚くべきは、その懐の深さ。
マイナス30℃から120℃まで耐え抜く根性があります。つまり、冷凍庫でガチガチに凍らせた食材を、袋のままレンジへ放り込んだり、熱湯へドボンとダイブさせたりできるわけです。
さらに袋越しに肉を揉んだり調味料を混ぜたりできるので、手を汚さず食中毒の対策にもなります。アウトドアでも重宝すること間違いなしです。
薄手のくせに滅多なことでは破れず、最期は有毒ガスを出さずに去っていく。
まさにポリ袋界の優等生です。
1枚だけ取るのが妙に難しいという、愛おしい問題
アイラップの取り出し口は、あのレトロな三角箱のてっぺんにあります。
ミシン目をピリピリとはがし、そこから指先でポリ袋をつまんでシュッと引っ張り出すスタイルです。

ただ、ここで正直に白状しますと、この「1枚だけをスマートに掴み取る」というのが、妙に難しかったりします。
私の指先が不器用なだけかもしれませんが、1枚引き抜いたつもりが、なぜか2枚も3枚もゾロゾロと連れ立って出てくることが日常茶飯事。
こうなると、ちょっと不恰好ですが強引にギュウギュウと箱へ戻す羽目になります。
———まあ、見た目はともかく、品質や使用にはまったく問題ないので、皆さんも連れてきちゃったときは遠慮なく押し戻してください。
ラップとポリ袋のいいとこ取り!実際に調理してみた
ラップとポリ袋のいいとこ取りをしたアイラップは、単なる保存係に留めておくにはあまりにも惜しい存在です。
その真骨頂は、やはり「調理」の現場でこそ発揮されます。
というわけで、私が実際にアイラップを台所に持ち込み、あれこれと料理を作ってみた顛末を、分かりやすく解説していきましょう。
無性に食べたくなる「とうもろこし」を蒸す

「なんか、無性にとうもろこしが食べたい!」
そんな突発的な欲望に襲われたとき、アイラップさえあれば、大鍋にお湯を沸かす手間も、ラップをぐるぐる巻きにする煩わしさも一切必要ありません。
思い立った数分後には、甘くて熱々のとうもろこしにありつけるのですから、これはもう現代のささやかな贅沢と言っていいでしょう。
手順は驚くほどシンプル、以下の3ステップです。
①皮を少し残して洗う
とうもろこしのふさふさしたヒゲを取り、皮を2〜3枚あえて残した状態で、水でジャブジャブと洗います。
②電子レンジで約5分間
洗ったとうもろこしを丸ごと1本アイラップに閉じ込め、耐熱皿に乗せて電子レンジへ。
あとは600Wで約5分、じっと待つだけです。
このとき、とうもろこしの水気はわざわざ拭き取らなくて構いません。その水分がアイラップの中で極上の蒸気へと変わるからです。
サイズが小ぶりなら4分30秒ほどで十分な場合もあるので、そのあたりは窓越しに様子を伺いつつ調整してください。
③焦る気持ちを抑えて、少し冷ます
チンと鳴ったら、あとは素手で持てる温度になるまで少し待つだけです。
なお、一気にたくさん作ろうと欲張ると加熱にムラができてしまうので、面倒でも「1本ずつ丁寧に作る」のが、美味しく仕上げるための最大のコツです。
朝の救世主「たまごサンドの具」が1分で完成

アイラップを使えば、あの喫茶店風の「たまごサンドの具」だって、わずか1分そこらで完成してしまいます。
ゆで卵を作って、殻を剥いて、ボウルで細かく潰してマヨネーズを混ぜる……という、あの面倒な「アレ」が嘘のように片付きます。
手順は以下の通り、実に鮮やかです。
①アイラップの中に、卵を割り落とす
アイラップの中に生卵を1個割り入れます。
ここで重要なのは、箸やつまようじの先で、黄身に数箇所グサグサと穴を開けておくこと。
これを怠るとレンジの中で卵が大爆発を起こし、のちの掃除で泣く羽目になります。
あらかじめマグカップなどの耐熱容器に袋をセットしてから卵を落とすと、安定する上に爆発防止のシェルター代わりにもなって一石二鳥です。
②電子レンジで約1分、一気に仕上げる
卵1個に対して600Wで約1分、電子レンジにお願いします。
このとき、袋の口は絶対に結ばないでください。蒸気の逃げ道を作るため、入り口をくるくると軽く折りたたむだけでOKです。
チンと鳴ったら、ミトンなどをはめた手で、袋の上から卵を容赦なく揉み潰します。
そこにマヨネーズ、塩、胡椒といった調味料をダイレクトに放り込み、袋の中で揉みながら味を整えればもう完成です。
まな板もボウルも汚さないこのスタイル。
これさえ覚えれば、どんなに時間のない朝でも、優雅に出来立てのたまごサンドを頬張ることができます。
まさかの大技!アイラップで「ご飯」を炊く

アイラップの実力は、電子レンジの加熱だけにとどまりません。なんと、その気になれば「白米を炊く」という高度なミッションまでこなしてしまいます。
実を言うと、私も1回目は少し芯が残って失敗してしまったのですが、2回、3回と回数を重ねるうちにコツを掴み、今ではツヤツヤの美味しいご飯をスムーズに炊き上げられるようになりました。
手順は以下の通り。ちょっとした実験気分で楽しめます。
①お米1合と水をアイラップに入れる
袋の中にお米1合と、その約1.2〜1.5倍の量の水を注ぎ込みます。
ここで焦ってすぐに火にかけてはいけません。
ひとまず30分ほどそのまま放置し、お米にしっかり水を吸わせてください。この「おあずけ」の時間が、芯のないふっくらご飯に仕上げるための最大の秘訣です。
②空気をしっかり抜いて、上の方で結ぶ
お米が十分に水を吸ったら、袋の口を閉じます。
このとき、袋の中に空気が残っていると、鍋に入れたときにプカプカと浮いてしまって熱が均一に伝わりません。
できるだけ空気を「ギュッ」と追い出し、袋の上のほうで固く結ぶのがプロの技です。
③鍋の中で、グツグツと約30分煮る
鍋にお湯を沸騰させたら、先ほどの袋をドボンと投入します。
火加減は、お湯が優しくグラグラと波打つ程度で十分。ただし、鍋の熱い底に袋が直接触れると溶けて破れる恐れがあるので、あらかじめ鍋底に耐熱皿を1枚沈めておくのをお忘れなく。
蓋をして30分ほど煮たら火を止め、そこからさらに15分ほど、袋をそのまま置いてじっくり蒸らせば完成です。
災害時やアウトドアはもちろん、「炊飯器を洗うのが死ぬほど面倒くさい」というズボラな夜にも大活躍してくれるライフハックです。
【結論】アウトドアでも防災時でも役立つ、一家に一箱のスグレモノ
今回は、巷で噂の「アイラップ」について熱く語らせていただきました。
ただのポリ袋のふりをして、日々の料理の時短はもちろん、食材の鮮度をがっちりキープし、いざとなれば白米まで炊き上げるその実力は、アウトドアの相棒としてはもちろん、防災の観点からも非常に心強い味方になってくれます。
おまけにお値段も懐に優しいとくれば、もはや「一家に一箱」と言わず、我が家の家宝として常備したいレベルです。
もしスーパーやホームセンターで、あのどこかレトロな三角の箱を見かけたときには、ぜひ一度、騙されたと思って手にとってみてはいかがでしょうか。
\おしゃれなケースも!/
——ちなみに。
アイラップと同じく『外でご飯を炊く楽しい実験』として、ダイソーのメスティンを使った炊飯レポもこちらで詳しく書いています。100均クオリティに驚いたお話はこちら!



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